平成30年北海道胆振東部地震についてのまとめ
平成30年北海道胆振(いぶり)東部地震についての記録をまとめてみようと思います。
非常に大きな、広範囲にわたる被害が発生しましたので、詳細は「引用した資料」をご参照いただきたいと思います。
地震の概要について
平成30年9月6日午前3時7分(59.3秒)に北海道胆振(いぶり)地方中東部を震源とするマグニチュード(M)6.7の地震が発生し、厚真町(あつまちょう)で震度7、安平町(あびらちょう)、むかわ町で震度6強を観測したほか、北海道から中部地方の一部にかけて震度6弱~1を観測しました。
災害時地震報告(平成30年北海道胆振東部地震)(2019年2月28日気象庁)
この地震は陸のプレート内で発生した逆断層型であり、気象庁は、胆振地方東部を中心に顕著な被害が発生したことから、名称を「平成30年北海道胆振東部地震」と定め、気象庁が1949年に震度7の震度階級を設定してから6回目、北海道で観測史上初めて震度7を記録した地震となりました。
ブラックアウトについて
この地震の際、大きな話題となったのがブラックアウトです。経済産業省資源エネルギー庁のホームページ(下記リンク)に概要がまとめられています。
被害の概要について
人的被害
死者44名(うち災害関連死3名)、重傷51名、中等症8名、軽傷726名となっています。このうちむかわ町では、死者1名、重傷27名、軽傷250名が確認されました。
(2023年8月1日現在北海道被害状況第125 報より)
建物被害
住家の被害は全壊491棟、半壊1,818棟、一部損壊47,115棟の合計49,424棟となっています。このうちむかわ町では、全壊40棟、半壊186棟、一部損壊3,260棟の合計3,486棟が確認されました。
非住家の被害は全壊1,217棟、半壊1,389棟、一部損壊4,081棟の合計6,687棟となっています。このうちむかわ町では、全壊175棟、半壊135棟、一部損壊569棟の合計879棟が確認されました。
(いずれも2023年8月1日現在北海道被害状況第125 報より)
ライフライン
電気については北海道内ほぼ全域で295万戸が停電し、水道については44市町村で68,335戸が断水しました。
道路の通行止めは国道4路線4区間、道道14路線20区間、高速道路4路線6区間が通行止めとなったほか、空路、鉄路、海上交通において欠航や運休が発生しました。
(いずれも2019年5月「平成30年北海道胆振東部地震災害検証報告書」より)
被害金額
北海道全体の被害金額は1,648億円、厚真町823億円、安平町119.6億円、むかわ町193.9億円となっています。
(2021年3月「厚真町・安平町・むかわ町 平成30年北海道胆振東部地震記念誌」より)
避難の状況
この地震では、累計で16,649人の方が避難しました。
顕著な被害が発生した胆振東部3町の最大避難者数は厚真町1,118人(被災前人口の約24%)、安平町718人(被災前人口の約9%)、むかわ町1,033人(被災前人口の約12%)となっています。
(2023年8月1日現在北海道被害状況第125 報、2021年3月「厚真町・安平町・むかわ町 平成30年北海道胆振東部地震記念誌」、3町ホームページより)