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臨時災害放送局(FM)

臨時災害放送局とは、災害時に市町村によって開設される臨時のFMラジオ局です。
大規模な災害発生時に住民の皆さんに情報提供する手段として、過去に発生した大規模災害で運用されてきました。

むかわ町も北海道胆振東部地震発生後、北海道総合通信局などから紹介を受け、9月19日から9月30日まで「むかわさいがいFM」を開設しました。

災害対応で手狭な役場庁舎のロビーの一角がスタジオでした。初回には町長も出演。

開設にあたっては北海道内のFMラジオ局、東日本大震災の際開局された臨時災害放送局の運営スタッフによる支援を受けたほか、パーソナリティや番組制作のネタ集めなどでは住民の皆さんにも参画いただきました。

短期間で終了した経緯としては、臨時災害放送局の開設を決定以降、むかわ町内の生鮮食料品店が再開されるなど、住民の皆さんの生活環境が大幅改善され、ラジオ放送による情報発信の必要性が薄れてきたことなどが要因です。

一方、北海道胆振東部地震発生時、むかわ町が運営する公式SNSがなかったことで、住民有志によるLINEグループが開設され、住民の皆さんの自助による情報交換がされるなど、震災を契機に情報発信のあり方が課題となりました。。

現在、むかわ町では公式SNS各種により情報を提供できる体制にあるほか、専用スマートフォンアプリの開発、テレビのハイブリッドキャスト放送による情報伝達など、情報提供手段の多重化を図っています。

○テレビのハイブリッドキャスト放送について
https://www.cablecast.co.jp/news/20221110.html

もう一つ、臨時災害放送局を開設して知ったのは「ベリカード」と呼ばれる受信確認証の存在。
リスナーさんから「放送が聴こえたよ」と報告があるとラジオ局からもらえるカードです。

むかわさいがいFMのベリカード

むかわさいがいFMにも数件報告がありましたので、ベリカードを作成し送らせていただきました。