鵡川高等学校生徒寮の再建
高校振興対策の一環として、むかわ町では北海道立鵡川高等学校に遠隔から進学する生徒向けの生徒寮を町営で開設しています。
生徒寮は、地元企業が建設した社員寮を町が購入したものでしたが、胆振東部地震により基礎杭と基礎コンクリート部が破断し、半壊判定を受けてしまいました。
寮が使用できなくなると遠隔から進学してきた生徒の受入ができなくなることから、再建の方向で国などと協議を始めたものの、再建までの間の「仮設生徒寮」の建設については、毎年度生徒が入れ替わり、被災者以外の生徒も入居することが明らかであるなど、仮設の要件を満たさないとして難航しました。
そのようななか、国との協議を繰り返し、被災生徒以外の居住部分の取り扱いがまとまり、全国で初めてとなる寄宿舎型の仮設生徒寮が建設されることとなりました。被災生徒は仮設生徒寮完成まで、町営の合宿施設に身を寄せ入寮生一丸となりこの間を乗り切りました。
仮設生徒寮は、様々な形状に加工が可能で連結も可能なモバイルハウスで建設されました。入寮生が一堂に会する食堂は5連結で建設し、舎監室や浴室などを廊下で結合しました。
並行して、解体した生徒寮跡地で新しい生徒寮の建設が始まりました。
そうして令和年月、新たな生徒寮が完成し、供用が開始されました。